【映画】PUSHER

リメイク版を見たので新作共に再評価する。

プッシャー(1997)は俺のベストムービーにも入る。俺の中では宝物的な映画(万人が絶賛する映画では無い)。


【オリジナル版】PUSHER<プッシャー>

1997年デンマーク製作

監督ニコラス・ウインディング・レフン

出演 キム・ボドニア、マッツ・ミケルセン、ズラッコ・ブリック、スラッコ・ラボヴィック、他

評価【96点】



【リメイク版】PUSHER<プッシャー>

2012年イギリス製作

監督ルイス・プリエト

総指揮ニコラス・ウインディング・レフン

出演リチャード・コイル、ブロンソン・ウェッブ、ズラッコ・ブリック、スラッコ・ラボヴィック、他

評価【70点】


【感想】
さてさて…レフン監督も有名になったもんだけど、プッシャーのリメイクとはね(喜)。
初心に帰るという事ね。

まぁオリジナルには勝てんもんだよ。
レフン監督がプロデュースしてるだけあってかオリジナルに忠実、そこは嬉しいんだけどやっぱり多少の進化?工夫?が無いと元と見比べるだけになってしまうんだな〜

と言う訳でリメイク版の内容に是と言って腹立つ事もなし、誉める事もなし。

普通のドラッグ&バイオレンス系。

見所だったのは、ズラッコ・ブリックとスラッコ・ラボヴィックの登場!
それが見たくて今回リメイク版をレンタルしたってもんだ!(因みにオリジナルは持ってるがVHS版しか持ってない汗。DVDをAmazonで値段見たら2万近くになってるし汗)。

まぁ2人が出演したからリメイク版は見れたのかも…

オリジナル版に関しては総じてデンマーク語の良さがね、際立つ!!
時々英語も話してるっぽいが、

オリジナル版の一番好きなシーンがあるんだけど、フランクが電気コンセント拷問の前にミロがぶちギレるとこ。

そのシーンのミロ(ブリック)の台詞が堪らなく良い!

何言ってんだか分かんないんだけど、良いw

以下そのシーン日本語文字起こし。
[ミロ、フランクに23万クローネの返済を問い詰める〜

フランクはホテルに5万クローネを取りに行くのを拒む→ミロ「また問題か?お前はいくつ問題を抱えている?」→フランク「担当者がいないから金は後で」→ミロ「それだけ?」からスタート]

イップロブレム!ナスター!ラーショー!カネガ、マモモ、イェベマ、サドゥマプラザ、プォリアゲン、ドォリアケン゙、ゲェディガ、…(ミロの台詞)

[フランク、ラドヴァンといとこに殴られまくる]

イェエー!エー!エー!…フランク!…ワ-イーノ-フランク!(英語か?ミロの台詞)

[フランク蹴られまくる]

ヘーイ!!ラッショー、ネークイーゼー!!(ミロの台詞)

[フランク蹴られる]

ヘーイ!!ブローネ、ブローネ-!…ヘーイ!ラーショー!ブローネ-!…(ミロの台詞)

ミロ「私に金を返さなかった事が発端だ!私をバカにして」

…ドゥファッカ!ドゥファッカマイ!、ファッカマイ!(ミロ吃りギれ台詞、英語?)

「※△★▲※◎☆!!」(ミロ翻訳不可能な程ぶちギレ台詞)



以上の同シーンリメイク版の全英語がな…全然駄目。
マイロ(ブリック)のキレシーンもパワー落ちちゃって迫力に欠けた、何でもそうだけど原語が一番だわな。
デンマークがこの映画のせいで好きになっちまった位だからね。


恐らく設定がオリジナルでのミロの組織がロシア系?東欧系?に対して、リメイク版が中東。
英語の狭間にそれっぽい言葉喋ってるけど、オリジナルのミロ(昔のブリック)には敵わんわ。

はっきり何て言ってるか分からんのだけど、最高だわ。




『「やぁ、フラ〜ンク!」から、
始まるブリック初登場シーン』<リメイク版>

オリジナルと同じでフランクがヤクの話をしに来たのだが、マイロ(ブリック)が
自分の得意の菓子(パイに変わってる)を勧めて食わせる。
リメイク版では中東のお菓子だと言ってる。
ブリックが歳とったーと思えるも、異論は無い好きなシーン。
この人は英語も上手いし、声も低音で特徴あるし演技も好きだな〜意外と他映画に色々出てる。<オリジナル版>

リメイク同シーン。ブリックが痩せてる!若い!!けど禿げてる。
ボドニアも若くて禿げてるが、現在の彼の方がスマートで渋くなったな気が。揚げ物のお菓子の名前がTulumbe(トゥルンベ)と登場。調べるとボスニアの郷土菓子らしい。


『リメイク版のマイロ(ブリック)と
ハカン(ラボヴィック)のシーン』<リメイク版>

オリジナルでは主人公フランクは同じだが、ミロはマイロ、ラドヴァンはハカンと名前が変わった。
ハカン役が前作と同じスラッコ・ラボヴィックなのだが、彼は随分変わったなぁ…<オリジナル版>

オリジナルのブリック(ミロ役)。
痩せてたね‥でも風格は変わらず!<オリジナル版>

オリジナルのラボヴィック(ラドヴァン役)。
痩せてたね…(´・д・)ケーキ食う?ってw


『オリジナルのフランクとトニー』<オリジナル版>

フランク役はキムボドニア、トニー役はマッツミケルセン。
マッツ・ミケルセンは出世したよな〜カッコイイ(因みにプッシャー2にも彼は出演)。
序盤の足捻って痛めるシーンもリメイク版にあった。
リメイク版のトニー役はミスキャスト!何なんだあのトニーはひでえじゃねーか。
リメイク版のフランク役リチャード・コイルは悪くは無いんだけど、オリジナルのイメージもあって綺麗に見える。
演技力はキム・ボドニアの方が良かったな、リチャード・コイルの方は暴力を作った演技してるような。
キム・ボドニアは素でイってた、暴力がリアルに感じる。

最後に、

◎俺的おすすめ洋画ドラッグ&バイオレンス編ベスト4

1位パルプフィクション

殺人レベルA+
ドラッグレベルA+
主役狂人度A

一言/義理人情を忘れちゃいけない。
【100点】


2位 ハーヴェイ・カイテルのバッドルーテナント/刑事とドラッグとキリスト

規制スレスレ度A
ドラッグレベルA
主役狂人度S

一言/カーックsucker!!アーメン。【99点】


3位 PUSHER(1997)

逃走レベルA
ドラッグレベルB+
主役狂人度A+

一言/ミロの作るお菓子は不味い。【96点】


4位 ドラッグストアカウボーイ

万引きレベルA
ドラッグレベルB+
主役狂人度B

一言/ベッドの上に帽子は置くな!【88点】