地の底暮らし

抜かすな!

屁みたいな事、言ってんじゃねぇ!!

外れる?失敗?
それがどうした!?

沈めばイイだろ!そん時は!

そん時は、地の底暮らしもアリだ!
覚悟しろよその位!

第一、今を逃げられたとしてその後は?

借金取りを恐れて外国で
ひたすら、息を潜めて過ごすってか?

イイのかよそれで!?

何がある?

そうやって逃げた先に…。
酒浸りで虎の子の金を食い潰して!

そんな半ボケの人生が関の山!!

そんな未来がアンタの望みかよ!?

違うだろ!!アンタの望む未来はそんなんじゃ無いだろ!!

……迷ったら望みだろ!!希望だろ!!

希望に進むのが気持ちのイイ人生ってモンだろ!!

仮に地の底に沈もうともだ!!






…今週頭からカイジ沼編を再見。

以上のシーンはカイジが端金持って逃げる遠藤に、それは現実逃避だ!その有り金全てを一か八かのギャンブルに!俺に全てを賭けろ!的な事を言っている。

そんなカイジの考え方言い分はとても尋常じゃない。

しかしトドメはビールを給料日に死ぬまで奢る!で遠藤はオチたw


全編通してカイジの駄目っぷりが伺える佳境の台詞。
その口車に乗る遠藤も遠藤だが。
マンガでなけりゃ、屑中のクズに等しい人間の台詞。

このようなマンガはやはりこれからを真っ当に生きる青少年には読ませないほうがいい内容。

作者は反面教師的なつもりで描いてんだろうけど、どんな逆境でも負けるな!挫けるな!って。

でもカイジはギャンブルしかやらないのでどこをどう繋げようとも、良いイメージに想像するには不可能。


この漫画が売れた理由…人間は一部除いてこういう破滅的な生き方を望んでんだろうな。
そして破滅的な生き方を出来ない人間はその不幸な人生の人間を端目で見て楽しんでる。

自分より酷い、最低な人間の姿を見てみたい。

マンガで、でもだ。

他人の不幸は蜜の味。

実際カイジみたいなギャンブル中毒はゴマンといるが、漫画的な運を持ってる奴はいない。

だからギャンブル中毒は悲惨な末路を辿る。

カイジは俺にとって戒め以外の何物でもない。

そして愛すべき漫画である。


…それはカイジが我が弟にそっくりだという事にも関係してるかもだ。

ギャンブル狂いだけならず、風貌までもがそっくり。
あの痩せこけた顔、つり上がった眉、クールな目。
似てないのは歯が無いだけって、笑えねぇし…。

弟も言い訳、屁理屈捏ねて、無理しやがって、ヤケっぱちやって、カイジみたいな事言って‥落ちた。

カイジ沼編見終わって、やはり思った!

確信した!

カイジ、否、弟に情けはかけられない。

甘やかすとこちらまで呑み込まれる。そんな人間だ。

俺は地の底暮らしは勘弁だw