【映画】ストレートタイム

原題:STRAIGHT TIME
1978米
監督ウール・グロスバード

主演ダスティン・ホフマン


ドレイク(俺)絶賛映画の一作!!

冒頭はダスティン・ホフマン演じるマックス・デンボが刑務所から出所するシーンから始まる。

エドワード・バンカーの同名犯罪小説を映画化した。
キャストも若い頃のキャシー・ベイツ、ゲイリー・ビジーが見られる、おまけにエイリアンにも出てたハリー・ディーン・スタントンが好演!なのに世間的には評価が今一つ。

この映画から分かる事は2つ、一度犯罪に手を染めてしまうとそこから抜け出すのは容易ではない、犯罪者を更生する側にも問題がある。

更生を決意し社会生活をスタート、住む部屋も見つかり、仕事も彼女も出来たデンボだが、保護司による誤認逮捕により、また元の道へと逆戻り。

彼の衝動は加速、行動は暴走し破滅の逃避行へと進んで行く…

更生のポイントは何度もあった、デンボが旧友に電話せず会わなければ良かった。
もっとまともな保護司だったら良かった。
彼女がデンボを犯罪から止める事が出来れば良かった。

あの時あぁすれば…あそこで別な行動を取れば…というもどかしさを各所でダスティン・ホフマンが魅せてくれる。

タイトルはストレートタイムなので保護司を退治したデンボは気の赴くまま、やりたい様に生きて行く‥見所は本能のままに、犯罪を侵してゆくダスティン・ホフマンの演技が神。

ジェリー(ハリー・ディーン・スタントン)の制止を聞かず、欲張るデンボ(ダスティン・ホフマン)の姿は滑稽だ。

そして裏切りの連鎖、人間関係の崩壊。

無我夢中に銃器店の壁をブチ破るデンボ、
銀行で一意専心に札束をバックへ放り込むデンボ、
宝石店でゴーグルをして一心不乱にショーケースを叩き割るデンボ。

盗みに没頭中の彼は誰にも止められない、
まさにストレイトタイム、盗みは彼の時間だ。


欲張り強盗度【98点】