映画 ダーティハリー

言わずと知れた日本語吹き替え版


ハリー・キャラハン/C・イーストウッド 山田康雄

スコーピオン(さそり)/A・ロビンソン 堀勝之祐

ブレスラー警部補/H・ガーディノ 田口計

チコ刑事/R・サントーニ 仲村秀生

ディジョルジョ刑事/J・ミッチャム 勝田久

以上


イーストウッド主演映画でダーティハリーは名作筆頭だろうし、5作品中デキはNo.1だと思っている。

昔になるが自分が小さい頃、イーストウッド出演作品をTVの再放送などでよく見ていた。
その後イーストウッドの声が山田氏の声にハマり過ぎてて、初めて字幕版でイーストウッドの地声を聞いた時かなりショックを感じた覚えがある。

それ位山田康雄=イーストウッドで彼があてる独特な言い回し、名セリフもピッタリハマっていた。

しかし彼が亡くなってイーストウッドの作品は字幕で見るようになり、あのかすれた高めの地声も、なかなか良い声だと思うようになりました。

未だに想う。山田康雄永遠なれ!と。

彼の息子さんは瓜二つの声を持つ、とネットで見た事があるが聞いてみたいものだ。無理だろうが。

さておき今回この作品での注目はスコーピオン役の堀勝之祐氏である。

堀氏は御年70を数えるベテラン声優さんだ。

洋画の吹き替えでは誰もが聞いた事があろう、渋い声だ。

悪役のボス、脇役と様々役をこなす。

ダーティハリーの劇中で一番好きなセリフを挙げよう!

まずはハリーがスコーピオン(さそり)とファーストコンタクトを取るのに、公衆電話で街中引っ張り回されるシーンだ。

★シーン1

―ハリーが無人で鳴っている公衆電話の受話器を取る―

ハリー「もしもし…」

さそり「黄色いカバンは持って来たか?」

ハリー「あぁここに持ってる」

さそり「あんたの名前は?」
ハリー「ハリーだ」

さそり「何もんだ?!」

ハリー「警察官…もしもし…もしもーし、、、?!」

さそり「わかったよ、ポリ公……やり方はこうだ、お前が一人か確かめる為街中引っ張り回す。
お前に尾行が付いてるとわかったら女は死ぬ。
お前が誰かと話したら、例えその相手が電柱かポストだろうと女は死ぬぞ。」

ハリー「少女は無事か?」


スコーピオン「黙ってこっちの言う事を聞け!
車は使うな、
一つの公衆電話から次の公衆電話へ行く間、
少しだけ時間をやろう、ベルは4回鳴らす。
4回鳴る前に出なければ、俺は電話を切って取引はお仕舞いだそして女は死ぬ。時計を合わせろ。」

ハリー「9時半だ、いいかい、、」

さそり「よく聞け!お前を見張ってるぞ、始終じゃないがな、どこで見ているかわからないぞ。ではフォレストヒルステーションへ行け、出来るだけ急げ!わかったな、どうなんだ!?」

ハリー「わかった。」

さそり「バカな考え起こすなよ」

―ガチャ…



☆ポイントとしては、堀氏の冷酷さ余るセリフの言い回し。
あまりにも無感情さが口調に現れてるとこがね、、、

真似出来ないわ誰にも。

極めつけは女は死ぬっつー言い方ね。

'女は…'まで普通のテンポで喋ってて死ぬ↓で口調のテンポを落とす。

説明が難しいけど、とにかく最高の言い回しだね。


あとはクライマックス直前のスクールバス強奪のトコね。


★シーン2

―さそりは子供達の乗るスクールバスをジャック、またもや市に対して身代金と逃亡用の飛行機を要求、そして車内…―


マックのじいさん〜♪
イーアイ、イーアイオー〜♪

漕げ、漕げ、漕げよ〜♪ボート漕げよ〜♪
ラン、ラン、ラン、ラン、川くだり〜♪

子供A「ママのとこへ帰りたいよ〜(泣)」

さそり「なんだってー!?
さぁいいから歌うんだー!(バシッ!)
早くいいから歌えー!!

お前たちが歌わないと、ママは死んでしまうぞ!
お前たちのママもみんな殺してやるからな!!」

(鉄橋の上にハリー登場)


スコーピオン「また奴だ…

アイツ上で何してる…

おい!お前何してるー!

なんしてるーっ!おまえー!」

―そして最終決戦へ…



☆ポイントは、この”なんしてるーーっ!!”っつーパニクって叫んでるセリフ。
言い方が素晴らしくいいね〜!!

以上