親父は既に死んでいた

長年連絡もとってなかった親父の生死を、
今回の母の末期癌を期に調べてみるか…と。

離婚したのは、自分が小学3年の頃。
父親としてして貰った事はほとんど無い。

土日は競馬、平日は毎晩呑んだくれて帰ってくる、しかも積もり積もった借金。

母を苦しめるだけ、苦しめた、嘘の数々、借金はほぼ母が工面した。

父と母が離婚してから、恨みさえ持っていても、父親に会いたいなんて感情は一切無かった。

今も無い。

役所関係の手続きに疎く、知識も薄いのでネットで調べながらも、やっとこさで戸籍を調べたが…やはり、死んでいた。

死んで当たり前のような人、頭の持病を抱えてて、何回も倒れ、何回も頭にメスを入れた。
それにも関わらず、酒タバコは辞めないどうしょうもない人間。
それでも頑丈でつい数年前まで生きていたというんだから本望だろ。

昔母さんが親父の大手術の時に寝ないで看病したのも忘れて、酒タバコ競馬、借金の日々。

離婚後交流は少しあった、高校までか。

父親は一応一級建築士で、高校後の事も面倒見てやるとか言ってたけど、全部嘘。

自動車免許のお金も出してやるって言ったが、口だけ。

お金関連は勿論、父親として何もしてくれなかった!

はっきり言って父親ってどういう存在なのか?
分からない。
一般論的には理解してるよそりゃ。

それでも、いつか和解する時は来るのかなぁ〜
、で過ぎたこの十数年間。

あの人は最期の時一体何を想って死んでいったんであろうか?

母がいつも言ってた、息子の事は何も話さないし、聞こうともしない。

話す時はアルコールが入ってる時位。

本当に俺達息子らの事は何も考えてなかったのか?
会ってみたいとも思わなかったのだろうか?


数年前毎晩夢に出てきて、あの人はもうこの世にいないんじゃないか?

戸籍の消除の日はそんな時期だった。

再三知らないとこから電話が来たり、不審な訪問なんかも全てスルーしてたし、、、
知らせに来てたのだろうか?
いや今の自治体はそこまでしないはず。

籍は外してるんだし。

でも仮にその時知ったであろう父親の死に、おそらくその当時じゃ関わり合いたくない!って思ってたし、骨も拾うのも拒否ってたろう。

しかし最愛の母の死の間際に、母がよく言っていた、あんたは木の又から突然産まれた訳では無いのよ。あの人がいたからあんたがいるんだから。


いくら恨んで腹を立ててた父に対しても、一般的にはやはり手を合わせばなるまいか?と思い、今回の行動に至った。

母には正直に言った。

親戚関係付き合いも一切無いし、一般的に酷い方だから。

それ以上追う必要ないよ、あんたがそこまで調べただけで結構!
宗教なんかしてないんだし、迷惑かけてた人なんだから、あの人間の息子がわかった、なんて知れたらあんたが大変な事になるよ!って言われた。

まぁ、その通りだ。

しかし、なんだな、なんか、むなしく、想うのは、一体何故だろう?

俺が生前の親父に生活スタイルを変えるように、頻繁にコンタクトとってたとしても、無理だろうなぁ。

そのコピーが正に、弟だ。

最近弟の状態もなんか元に戻りつつある。
自分もそうだけど、口だけの後悔反省しかしない。
俺は少なくとも自覚して変えようと思っているが、弟は無い。

タバコも辞めていたと思ってたのが、隠れて吸ってたよう。

タバコだけじゃない。

本人に自覚がないと何も変えられない。

周りが注意しようが、痛い目に合おうが、自分で変えようとしなきゃ!

また弟に会いたく無くなった。

薬はどんどん飲むし。
俺も薬は減薬できずに悩んでいる。
しかし弟は薬をまるでお菓子やおやつかのように飲む。

だからどんどん耐性がついていく。で、いざ手元に薬が無くなった時離脱で苦しむ。

薬が無くなった時、やけを起こさないか?

3度目はないぞ!

いや、自分の事を一番大事にせねば!

弟の心配ばかりしてたって、無意味。

母の病気にしてもそう。

明日また1日頑張ろう!