競馬狂想時代回顧記録

競馬自体楽しめなくなって早13年。

馬券は運試し程度で2年前に買ったが、馬の名前も分からない程のくじ引き感覚。

何故辞めたのか?

分からない。

父親とも言いたくない父親が競馬で身を崩した。

だからか?いや、単に馬券を獲れなくなったのと、まず面白く無くなったから。

個性的な馬がいなくなった。人それぞれだが、俺はそう感じる。

昔は馬の顔を見ても一頭ずつ、違って見えた。

でも今は全てただの馬だ。名前も個性が無いというか、気に入らない。

何故競馬を始めたのか?

競馬を始めたのは、パチンコパチスロを越えるギャンブルをしたかったからw

その年メジロマックイーン最強時代が終焉を告げる年、1993年。

ビワハヤヒデ神戸新聞杯に出走する、秋始まりの頃、初めての馬券を買いに金沢ウインズへ。
すると平場のレース一発目で当てた。
ビキナーズラックという奴だ。

1000円の3点買いで当て、2000〜3000円位?(思い出せない)ついて、かなり熱くなったのを覚えてる。

パチスロ・ニューパルにハマってたこの時期、今のように等価で交換する店は無かったので、1000円で約20000円分出すには結構時間がかかり1日勝負になる事が殆ど。
それが3分程のレースで20000円だ。

びっくりしないでどうする?

暫くウインズ通いが続いたが、それだけじゃ満足出来ずに中京競馬場へ毎週通う事になる。

ギャンブルで勿論金を増やす事が目的だが、どうしたら効率よく予想、考えられるか?
当時は若かったのか?色々攻略法など手を出した、馬自体の勉強もした。

この頃は予想自体が楽しかった、今見たいに薬中じゃないから、天然の集中力で徹夜予想もした。

すると馬自身にも壮大なストーリーがある事が分かり、個人的にどうしても応援したい、勝って欲しい馬が出来始めた。

比較的逆境に晒される馬が好きだった。
オッズの低い馬券を買うという事でも、万馬券を狙うという事では無い。
オッズ的には小・中波乱位のところ、本来なら本命だが不振が続いたのちの出走とか、骨折明けの馬とか。


それは馬券の下手さも加わって、収支に影響してくるのでたまったもんじゃない。

1993年10月ライスシャワーに拘っていた。

何故ならライスシャワーは人気が無かった。
ミホノブルボンの3冠を阻止、メジロマックイーン天皇賞春3連覇を阻んだ悪役だからだ。

だから好きだった。

ライスシャワーメジロマックイーンを差す瞬間、何度も映像で見て惚れた。

そんな天皇賞秋前も不振に次ぐ不振で、オールカマーでは1番人気を裏切ってた。

そんな俺もライスシャワーは辛いかも?とは思っていた。

ある攻略法に拘っていたのもあるし、ライスシャワーはヒモ迄と。

この年出走予定のメジロマックイーンが引退、主役不在の天皇賞と湧いた。
マックイーンを倒したライスシャワーが本命になるべきなのだが、絶対的不安。距離もやや足りないと来たもんだ。

これは予想しがいがある、大レースだ!と連日ブックとにらみ合いだった。

伏兵も大勢いて困難な予想だったのを思い出す。

今考えれば各馬名優揃いだった。

菊花賞,天皇賞春GI 2勝馬 刺客ライスシャワー

安田記念を制したマイラーヤマニンゼファー

女豪イクノディクタス

オールカマー脅威の逃げ勝利ツインターボ

今度こそG1制覇のナイスネイチャ

古豪ホワイトストーン、

武のナリタチカラ、岡部のフジヤマケンザン

追い込めばオースミロッチニフティダンサーカミノクレッセ

ウイッシュドリーム、ゴールデンアイ、そしてセキテイリュウオー


面子での格はライスシャワーが圧倒的だが、同メンバーに負け、距離足りず不安大で内枠。

残るG1馬ヤマニンゼファーは短距離特性。

圧倒的軸馬が完全不在だったと思う。

だからどれが来ても可笑しくない!
ただ内枠不利は確定的事実。

そうした自身の予想は悩みに悩み、距離が短いと言われていたヤマニンゼファーを中心にする事にした。

だからヤマニンから流し買い。
馬券購入初の天皇賞秋は待ちに待ってたレース!
超気合い入れてた覚えで、レース資金もトータル3万張った。


ただセキテイは買って無かった…

だから直線は白熱したし、残り800でライスもいたから、

…もしや!?で、ターフの画面に乗り出して見てた。

帰りは死ぬ程やつれたがw

テレビでも録画してて(三宅アナ好きでもあった。あの最後の直線は屈指の名セリフだと思う!)、
天皇賞秋の反省を含め、帰宅後ビデオを繰り返し見た。
そして早くも気持ちを切り替えてw、有馬に向け予想をし始めた。

ビワハヤヒデ菊花賞を強い勝ち方でナリタタイシンウイニングチケットに決定的な差を見せ付けた。

ビワハヤヒデは買えない。絶対買えない!

なぜなら嫌いだから、あのふてぶてしさと白くデカイ顔。岡部も嫌いだったし。何しろ配当を安くする張本人。

金持ちは人気にドカンと賭けりゃいいが、種が少ないこっちとしては、波乱にならなきゃ金にならん。
馬券は全てビワ外し。

しかしこの年ビワハヤヒデは強かった。

何しろ連帯率100パー。

菊を勝った後、そのまま有馬へ行くという。

有馬には一年振り出走予定のトウカイテイオーが控えていた。

勿論菊花賞はビワがらみは買わないのと、馬連しか買わないのでハズレ。

まぁビワハヤヒデが勝つと思ってたから、購入した金額は数千円だったかな?
情けなくて、情けなくて、ナリタタイシンウイニングチケットが、、、

まぁ、それだけに2頭への応援熱も上がった(だから馬券はことごとく外したw)。

そうして過ぎる毎週、G2までは取れるものの、G1は取れない、何故だ!?

秋のG1シリーズ連敗に次ぐ連敗。

買い方が悪い!それは5年後やっと気付くのだが、直せなかった。

一開催4、5万持っていって、最終で浮いてても、持ち金全部突っ込むという恐ろしい買い方だった。

いわゆる歯止めが効かない性格なんだなw

一緒の部屋に住んでた奴がまた超強運で金持ち。。。競馬を始めた日は同じ日。だからそいつと言いも知れず連帯感というか、兎に角良い奴だった。

でもそいつの強運に感化されて、いつも熱くなってた。
何でアイツばっかり当てられんねん!

金もそいつがたんまり持ってるから、毎回借金。

今思えばそいつ、性格は良い奴で利子無し、上限無しで貸してくれたw


H(強運のそいつ)「○△□さん(俺の名)!またワシプラス6万やメシ奢ったるで!○△□さんまたG1取れなかったん違うよな?簡単やったで?今回。」

俺「駄目や。全部駄目や!メシなんかエエから、頼むわ、H!来週も勝負させてや!」

H「ええよ!いくらでも貸したろうやないかい。○△□さん!はよ、G1当ててワシの貯金額越えな!頑張ってや!」


こんなやり取り毎週、毎週してたw

いつか!配当で借金帰してやる!って!

そう思いながら、1500円〜2000円する定食か、毎度2人のお気に入りだった、エビフライ定食を奢ってもらって食べながらw(アイツ元気でやってるかな?)


しかしジャパンCから雲行きが怪しい所じゃ無くなってきて、今年の大敗が過った…

ジャパンカップ、勿論そいつは獲った。

レガシーなんて玉無しが何でくんねん!!

今思えば、そいつの買いを素直に買えば良かったと思うが、、、


着実に破滅の日、有馬記念へ向かっていた。

続く